品質の確かな部品を少しでも手ごろな価格で
「クルマへの愛情は、新型車への興味とイコールではないではないと思います。例えば何世代も旧型になってしまったクルマに乗り続けていたい、という種類の愛情もあるはずです。そのクルマが新車のときから乗り続けている、生産が終了して何年も経ってようやく手に入れた、形見のクルマである……。理由はどうでもいい。とにかく好きになってしまったら、それが愛情だと思うのです。
国産車でも輸入車でも、きっと同じことです。そして、そういう愛情を保ち続けるためにとても大切なことがあります。それは、大好きなクルマを維持してゆくための部品を手に入れることです。品質の確かな部品を少しでも手ごろな価格で、確実に手に入れる方法を担保することが、古いクルマへの愛情を保ち続けるためには欠かせないことなのです。
今回の「モーター日本」では、クルマの部品について考えます。中でも古いクルマの部品について、焦点を当ててみようと思います。
ゲストには、スピードジャパン代表の小澤一彰さんをお迎えします。クルマ趣味人の一人として係わり始めた自動車部品が本業になってゆく過程で遭遇し、解決してきたいろいろな事柄について話を伺います。
ねじ1本足らなくてもクルマは維持できません。長く乗り続けたいクルマがある人にとって、タメになる話がたくさん出ると思います。」