OEM品の流通はほぼない
水温が高くなりがちな場合、ウォーターポンプが駄目になっているかファンカップリングの不良が、真っ先に思い浮かびます。
もちろん他にもいろいろな原因が考えられるので、水温管理は一筋縄ではいきませんが、この二つがダメなら確実に水温は上がってしまいます。
ファンカップリングは風量を測ることが出来ますし、熟練のメカさんなら手をかざしただけで、良否を判断出来ますが、ウォーターポンプはなかなか中身を見ることが出来ないので、診断が難しいかもしれません。
ということで、今回はウォーターポンプの純正と社外品をバラして比較してみることにしました。
車種にもよりますが、ウオーターポンプは基本メーカーの社内製であることが多く、OEM品の流通はほぼありません。
したがって、純正品以外は社外品ということになります。
まずはインペラーカバーを外す
ウオポンの心臓部分ともいえるインペラーを確認するために、インペラーカバーを外します。
これは純正です。 |
こちらは、当社が車種によっては扱っている社外品のウオポンです。 |
こちらの社外品は、生産国はドイツではありませんが、メーカーとしては上のものより大手で、そのためむしろ堂々とメーカー名を謳って売られていることが多いものです。 |
インペラーを比較してみると・・・
純正のインペラーです。 |
純正のインペラー裏側はこうなっています。 |
一部当社でも扱っているドイツ製の社外品のインペラーも、ほぼ純正と同じ作りです。 |
一方、カバーがガバガバで接着剤みたいのでコーキングしてあった某大手メーカー製の社外品のインペラーは、単純に風車です。 |
クリアランスを見てみる
インペラーとその土台とのクリアランスです。 |
ドイツ製社外品。 |
風車の社外品は、こんな感じです。 |
ちなみに、お値段(税別)は、このタイプのウオポンだと純正定価 52,000円 (SJ価格36,000円) くらい。
ドイツ製社外品だとSJ価格で 23,000円くらい。
風車の社外品は、20,000円前後で売っているところが多いようですが、最安値を探してみたら12,000円で売っているところもありましたので、仕入れ値は数千円でしょう。
やはり純正がお勧め
水温に問題があってウオーターポンプを交換されるのでしたら、やはり純正をお勧めします。
全く同じものが他所のほうが安く売ってるのでしたら分かるのですが、下手したらエンジン壊しちゃうかもしれない安物が安く売ってるだけなのに、それを買っちゃうってのはどうなんでしょう?
もしかしたら、パーツ名もパーツ番号も同じものを使っているので、全部同じものだと思っているひとが多いのかしらん??
パーツはSJから買いましょう(笑)